一緒につくる
定額に収まらない仕事について。Webシステム、AIの導入、そして今も手入力で回っている部分の置き換え。
トップページのほとんどは、小規模事業のサイトの細かい不具合を定額で直す話です。このページは、もう半分の仕事について、別の読み手に向けて書いています。事業はすでに回っていて、いま足を引っ張っているのがソフトウェアだ、という方です。
ここに料金表は載せていません。意図的です。この種の仕事は、まず話を伺ったうえで案件ごとに見積もり、着手前に金額を確定します。
Webシステム
会社案内のようなサイトではありません。スタッフが一日じゅう開いたままにしている画面のことです。
卸のお客様がPDFをメールで送る代わりに使う受注システム。プラグインが想定する段取りではなく、実際の予定の組み方に合わせた予約システム。三人が同時に編集している表計算ファイルを置き換える社内ツール。注文がいまどこにあるかを聞く電話が鳴らなくなる顧客ポータル。
使う道具は、Next.jsとReact、Node、PythonならDjangoかFastAPI、PHPならLaravel、SupabaseとPostgres。Amazon Web ServicesかGoogle Cloudに載せます。この一覧は私たちには重要ですが、お客様が気にする必要はありません。重要なのは、コードを書くのが、これまでメールをやりとりしてきた二人だということです。
AIの導入
役に立つほうのAIです。デモのためのAIではありません。
手元の書類を検索できるようにする。 見積書、仕様書、過去の案件、マニュアル。英語・スペイン語・日本語のどれで質問しても、出典が隣に並んだ答えが返ります。人が確かめられるようにするためです。
作業の自動化。 何かを読んで、それをどこかに入力し直すだけの仕事です。メールとPDFで届く注文。勘定科目を割り当てる請求書。振り分けて返信する問い合わせ。
品質を数字で見るための評価セット。 ここを飛ばす人がほとんどです。お客様の目に触れる前に、正解の分かっている実例を集めた一式を作り、それに対して測ります。これが無いと、「AIが前より良くなった気がする」は気分のままです。あれば、見て確認できる数字になります。
必要ないときは、必要ないと申し上げます。AIとして売られているものの多くは、定期実行のスクリプトに月額料金がついただけのものです。それで足りるのであれば、そのスクリプトを作って、より安くお請けします。
自分たちで作って、いまも動かしているもの
これは受注した仕事ではありませんし、そう呼ぶつもりもありません。MarYanができる前から続けている自分たちの製品で、この問題の形が分かっているのは、これがあるからです。
二言語の情報掲載・メディアのプラットフォーム。 求人、賃貸、イベント、記事を、二人で二言語で出しています。その二人のうち一人がRyanです。手入力では追いつかなくなったので、手でやるのをやめました。
動いているのは次のとおりです。
- 公開されている求人・地域の掲示板から毎日取り込み、重複の除去、連絡先の抽出、表記の統一まで。
- 下書きは大規模言語モデルが手伝い、公開されるものの手前には必ず人の承認待ち行列があります。
- 営業メールの仕組み。見込み客のデータベース、送信量の制御、開封とクリックの計測、不達の処理、配信停止。
- 定期実行の処理が37本。取り込み、公開、SNSへの投稿、アクセス解析の記録、稼働の確認。
- 運用画面が自分で1,057件の作業を起こし、Slackに振り分けてきました。
Next.js、Supabase、Coolifyで作っています。本番で3年、いまも動いています。
いまは記事の約83パーセント、掲載情報の約58パーセントが手入力なしで作られています。誰もやらずに済んだ入力作業が、およそ800時間分です。
はっきり書いておくことが二つあります。これは誰かに頼まれた仕事ではないので、事例紹介ではありませんし、確認のために電話できる発注元もいません。それから、前の節とまったく同じ形の仕事です。取り込む、整える、下書きする、確認する、公開する、測る。AIとして売られているものの多くは、この流れに月額料金がついただけのものです。
依頼を受けて手がけた仕事
以下はすべて、報酬をいただいた受注の仕事です。MarYanができる前に、いずれも日本で納めました。Ryanは日本語が母語で、お客様はそこにいました。
- 選手の動画を軸にした、育成年代のサッカーのマッチングプラットフォーム。
- 大学の授業評価のシステム。
- 中古車部品の販売システム。
- 口コミサイト。
- 名刺のシステム。名刺を読み取って、連絡先をCSVファイルにして返します。誰も入力しなくて済みます。
- オンライン名刺のシステム。紙の名刺なしで連絡先を渡すためのものです。
このページでお客様の名前は出しません。まだ許可を取っていないからで、許可を取るというのは、確認欄にチェックを入れることではなく、話をすることです。名前が分かれば判断できるということでしたら、そうおっしゃってください。実際に一社に聞きに行きます。借りてきたロゴを並べるのではなく、こちらが実際に持ち帰れる本当の答えをお返しします。
これらについて、後から数字を測り直してもいません。だから横にパーセントが並んでいません。どれでも聞いていただければ、何ができたか、何が壊れたか、いまなら何を変えるかをお話しします。たいていは事例紹介より役に立ちます。
人の代わりに読む機械に見つけてもらう
検索の形が変わってきています。10件のリンクの一覧ではなく、質問して答えを読む人が増えていて、その答えを書いている側は、まずサイトを読めなければなりません。そうした機械の多くはJavaScriptを実行できませんし、何を引用するかは、文章そのものよりも構造から判断します。
秘訣のようなものはありませんし、掲載順位を約束できる人もいません。できるのは、具体的で、あとから検証できる作業です。私たちにそれができるかどうかを見る一番早い方法は、このページのソースを開いてみることです。
- ページは書き上がった状態で届きます。 トップページはJavaScriptのアプリケーションですが、クローラーに渡されるのは、見出しと本文がすべて入った状態のHTMLです。ブラウザが中身を入れるのを待っている空の入れ物ではありません。JavaScriptを動かさない機械でも、ページ全体を受け取れます。
- それが何であるかを書いた構造化データ。 このサイトは自分自身を、名前と価格の付いたサービス一覧を持つ専門サービスとして記述しています。記事はパンくずリストの中のBlogPostingとして、記事の中の質問はQuestionとAnswerを一つずつ持つFAQPageとして記述しています。答えを書く側が、そのまま持ち出せる形です。
- 人が使う言葉のままの質問。 このサイトのガイドは、どれもファイルの先頭に実際に聞かれる質問を置いて、一文か二文で答えています。まず人のために書いたもので、たまたま機械が引用しやすい形でもあります。
- 縁の下の部分。 何があるのかを並べたサイトマップ、来てほしいクローラーをうっかり禁止していないrobotsファイル、RSSフィード、同じページの写しが二つ競合しないための正規のアドレス、そしてページごとに違うタイトルと説明文。
どれも小細工ではありませんし、新しくもありません。当たり前の作業を、きちんとやるだけです。読み手が人でも、Googleでも、チャット画面で質問に答えている何かでも、やることは同じです。
作ったあと、動かし続ける
作るところは短いほうの半分です。動かし続けるところも引き受けます。サーバー、更新、バックアップと、そのバックアップが本当に戻せるかを確かめる復元テスト、期限が切れる前の証明書、そしてお客様より先にこちらへ知らせる監視。
更新は、覚えておいてやるのではなく自動でやります。使っている部品が新しくなるとボットがプルリクエストを出し、テストがそれに対して走り、人が判断します。3年使ったシステムと、3年遅れたシステムの違いはここです。
小さなシステムに、大きなクラウド基盤と、それに見合った月額は要りません。VPS(仮想専用サーバー)をきちんと設定して手入れしておけば、この規模の事業に必要なものはたいてい動きます。それ以上が必要なときは必要だと言いますし、要らないときは要らないと言います。
システムではなくウェブサイトであれば、トップページに載せている保守プラン、月額 AUD 190 です。それより大きいものは、費用が中身次第なので、開発と一緒に見積もります。
デジタルトランスフォーメーション
たいていは何も意味しない言葉なので、ここでの意味を書いておきます。
紙で回っている仕事、誰かの記憶で回っている仕事、あるいは一人しか中身の分からない表計算ファイルで回っている仕事があるはずです。その人が休むまでは、それで回ります。手順書に書いてあることではなく、実際に起きていることを一度洗い出します。そのうえで、いちばん損をしている部分から先に置き換えます。次はその次。2年がかりの計画ではありません。
セキュリティは込みで、追加ではありません
Marlonはアプリケーションセキュリティが専門です。ですから公開前の点検は、別売りではなく最初から含まれています。使っている部品と設定の監査、権限まわりの確認、そして誰が何にログインできるのかの洗い出し。コードを書いた本人たちが点検します。普通はそうなっていませんが、そこが要点です。
始め方
困っていることを、ひと段落で書いてお送りください。英語、スペイン語、日本語のどれでも構いません。hello@mar-yan.com、または 0434 978 340 まで。
見積もりのために何を伺う必要があるか、そしてそもそもやる価値があると思うかどうかを、こちらからお返しします。ここまでに費用はかかりませんし、そのあとの義務もありません。
正直に書いておきます
MarYanは2026年に始めたばかりで、自社としてのお客様はまだいません。これは本当のことで、知っておく価値のあることです。そして、何もやっていないのとは違います。上に挙げた仕事はどれも依頼を受け、報酬をいただいたもので、MarYanができる前に日本で納めています。無いのは、名前を出す許可をいただいたお客様です。このページにロゴが一つも無いのは、そのためです。それで候補から外れるのであれば、それは妥当な判断です。
代わりにご提案できるのは、範囲と金額を決めた小さな最初の一件です。売り込みではなく、仕事そのもので判断していただくためです。ホワイトレーベルの開発先を探している制作会社にも、同じことを、同じ条件で申し上げています。
MarYan — Sydney NSW 2000。オーストラリア事業者番号 90 125 711 937。