ご自身のサイトでできる3つの確認
ほとんど道具は要りません。どの悪い結果なら放っておいていいかも、正直に書きます。
自分のサイトのメニューをクリックする人はいません。ご自身で作ったか、誰かにお金を払って作ってもらったか。どちらにしても、それからはずっと、必要なページへ直接行っているはずです。初めて訪れる人は逆です。検索で出てきたページにいきなりたどり着き、そこから他のページへ行く手段は、メニューしかありません。
ご自身のサイトで実際にできる確認を3つ挙げます。2つは5分ほどで終わります。3つめは、始めるのに2分、結果を読むのは翌朝です。3つのうち2つは、道具もログインもパスワードも要りません。サイトがどう作られているかを知っている必要もありません。
確認1:上部メニューのリンクを全部クリックする
トップページを開きます。メニューの最初の項目をクリックします。戻ります。2つめをクリックします。これを、全部クリックし終わるまで続けます。押すと下に開く項目も、予約ページへ移動するボタンも、全部です。次に、スマートフォンでもメニューのアイコンから同じことをします。スマートフォンのメニューはパソコン用とは別に作られていることが多く、そちらだけが壊れることもあります。
悪い結果の見え方は、「404」と表示されるページ、何も表示されない真っ白なページ、そして存在も知らなかったページに飛ぶリンクです。
意味すること。 何かが変わったのに、メニューが追いついていません。ページの名前が変わった、プラグインが更新された、下書きが公開中のページに上書きされた、といったことです。サイトを作り直す必要があるという意味になることは、まずありません。メニューのリンク切れは、たいてい設定1行の話です。
気にしなくていいこと。 すでにそのページを開いているときに、押しても何も起きないように見えるメニュー項目。1回目は遅く、2回目は速いページ。これはキャッシュが溜まっていく途中でよくあることです。
確認2:サイトに載っているメールアドレス全部に送ってみる
スマートフォンを使い、自分のドメインではない個人のメールアドレスから送ってください。自分の受信箱から自分の受信箱に送ったメールは、お客様から届くメールと同じ経路を通りません。
サイトに載っているメールアドレスを全部探します。問い合わせのページ、ページ下部、スタッフ紹介のページ、予約フォームに返信先が表示されているならそれも。それぞれに一言だけ送ります。本文は「テストです。無視してください」で十分です。結果は翌朝に読みます。
テンプレートには、ページ下部や問い合わせフォームに仮のメールアドレスが最初から入っているものがあります。自分で書いた覚えのないものも含めて、サイトに載っているメールアドレスは全部確認してください。
悪い結果は、エラーで戻ってくるメール、いつまでも届かないメール、そして迷惑メールのフォルダに入るメールです。
意味すること。 エラーで戻ってきたなら、サイトに載せているメールアドレスは存在していません。そこに送られたものは、届いていないということです。何の反応もない場合は、受信箱はあるけれど誰も開いていないか、すでに辞めた人のものになっているのがほとんどです。迷惑メールに入るのは、サイトではなくドメインのメール設定に原因があることがほとんどです。何ひとつ届かないなら、mxtoolbox.com の無料の MX Lookup で、ドメインあてのメールが実際にどこへ届いているかが分かります。
気にしなくていいこと。 数分の遅れ。届いたメールで、自分の名前の表示が少しおかしいこと。
確認3:プライベートウィンドウでサイトを開く
プライベートウィンドウを開きます。Chrome では「シークレットウィンドウ」という名前で、Windows なら Ctrl+Shift+N、Mac なら Cmd+Shift+N です。Firefox なら Ctrl+Shift+P と Cmd+Shift+P。Safari なら Cmd+Shift+N、または「ファイル」から「新規プライベートウインドウ」です。どのサービスからもログアウトした状態にしてください。ブックマークをクリックせず、末尾まで含めてアドレスを自分で打ち込みます。
そのうえで、初めて見るつもりでトップページを読みます。
プライベートウィンドウは、これまでのクッキーもログイン状態も引き継ぎません。何か月も前に閉じたものが、また出てきます。電話番号の上に重なるクッキーの同意バー。誰も見ていないチャットの窓。とっくに過ぎた祝日のお知らせバー。消したつもりの価格。1ページだけに残った「staging」や「coming soon」の表示。アドレスが www ありでも無しでも開けるか、確かめてください。
今週のうちに手を打つ価値のある悪い結果は、接続についてのブラウザの警告です。アドレス欄に出る「保護されていない通信」(英語表示なら Not secure)か、画面いっぱいに出る「この接続ではプライバシーが保護されません」(Your connection is not private)です。Chrome はもう鍵のマークを表示しないので、鍵が見えないこと自体には何の意味もありません。この一覧の中で、お客様が誰の助けも借りずに読めてしまう不具合は、これだけです。「保護されていない通信」は、ページが暗号化されないまま届いた、という意味であることがほとんどです。画面いっぱいの警告は、証明書の期限が切れているか、打ち込んだアドレスをその証明書が対象にしていない場合がほとんどです。証明書には有効期限があり、自動で更新され続けます。更新されなくなる、その日までは。サイトを Wix、Squarespace、Shopify、GoDaddy のサイト作成ツールで運用しているなら、証明書を発行して更新するのは、その提供元です。警告が出たときに聞く先は提供元のサポートで、自分で何かを入れる話ではありません。それでも、見るだけなら10秒です。
気にしなくていいこと。 文字が表示された少しあとに書体が切り替わること。ページが落ち着くまでに、レイアウトが一度ずれること。どちらも、いつか整える価値はあります。どちらも、今週の一覧に載せるものではありません。
この3つでは分からないこと
分かるのは、訪れた人に何が見えているかです。分かるのは、それだけです。
バックアップが使えるかどうかは分かりません。それには意図して一度やってみる復元が要ります。ドメイン名の名義を誰が持っているか、その人がいまもメールに返事をするかも分かりません。Google ビジネス プロフィールがサイトと合っているかも分かりません。電話番号と営業時間は、そちらで別に確認してください。地域の検索では、そのプロフィールがサイトより上に出ることがあります。
そして、何か悪いことが起きたと分かるわけでもありません。リンクが切れているのは、リンクが切れているというだけです。自分が見たこと以上の意味を、そこから読み取らないでください。
次にやること
見つけたことを書き留めてください。1件につき1行、ページのアドレス、見たまま、そして今日の日付。その一覧を、サイトを管理している人に渡します。「サイトの調子が悪い」と伝えるより、ずっと役に立ちます。
一覧の中に説明のつかないものがあれば、それは誰かの1時間を使う価値があります。作り直しになることは、めったにありません。作り直しが必要だと言われたなら、同意する前に試す価値のある確認があります。どんなサイトでも、私たちがまず実行するのはこの3つです。私たちがいなくても、今日そのまま試せます。ご自身でやりたくない場合は、そういう仕事もお受けしています。
よく聞かれること
- この3つの確認には、どのくらい時間がかかりますか?
- 自分で手を動かす時間は10分未満で、それが2日にまたがります。いちばん時間がかかるのは、メニューのリンクを全部クリックする作業です。パソコンだけでなくスマートフォンでも同じことを繰り返すからです。メールの確認は一晩待つ必要があるので、テストのメールを先に送っておき、結果は翌朝に読んでください。
- サイトに載せている連絡先あてに送ったテストのメールが、届きませんでした。何が起きているのですか?
- エラーで戻ってきた場合は、サイトに載せているメールアドレスが存在しないということです。そこに送ったものは、どこにも届いていません。エラーも戻らず何の反応もない場合は、受信箱はあるけれど誰も開いていないか、すでに辞めた人のものになっていることがほとんどです。mxtoolbox.com などの無料の MX Lookup を使えば、ドメインあてのメールがいまどこに届いているかが分かります。何が変わったのかを知るには、たいていこれがいちばん早い方法です。
- リンクが切れていたら、サイトを作り直す必要があるということですか?
- ほとんどの場合、そうではありません。メニューのリンクが切れるのは、ページの名前が変わった、プラグインが更新された、下書きが公開中のページに上書きされた、そのどれかが起きたのにメニューがそのままだった場合です。ふつうは数分で終わる設定の変更であって、新しいサイトが必要になる話ではありません。ページのアドレスと、自分が見たままを書き留めておいてください。そうすれば、サイトを管理している人が同じ状態を再現できます。